言語聴覚士の就職
新卒言語聴覚士の就職
言語聴覚士の就職は、実習先や学校の就職課、学校に届く求人票での就職がほとんどです。また、インターネットで病院のホームページや新卒向け就職サイトから情報を収集する学生も少なくないようです。
通常は国家試験の前に就職先を決めて、合格であればそのまま就職、不合格であればリハビリ助手若しくは内定取り消しといった場合がほとんどです。教育体制の整った病院であれば、4月1日入職で一斉に研修を開始するので、合格発表の後で就職活動を開始する場合は遅くとも4月中旬には就職先を決定する必要があります。
新卒言語聴覚士の進路
言語聴覚士を目指す学生の進路は急性期、若しくは回復期の病院です。365日リハや勉強会、残業はございますが、扱える疾患の質と量、教育体制の充実(先輩セラピストの有無)等、多くのメリットがあります。
学校卒業後、まずは病院で勤務することが主流となっております。
最近は新卒を受け入れている介護施設も増えて来ておりますが、介護施設の多くは急性期、回復期病棟での経験を応募条件として挙げております。
一般的に急性期、回復期病院→介護施設、訪問リハへは転職し易い傾向がございます。しかし、介護施設、訪問リハ→急性期、回復期病院への転職は難しくなることが多いです。
5~6年前までは言語聴覚士は新卒から1人職場や開設業務を行うことが当然といった風潮がありました。ただ、ここ数年は1人職場を嫌がる傾向があり、言語聴覚士が複数名いる病院への応募が多くなり、病院によっては狭き門となる可能性がございます。
言語聴覚士の需給
言語聴覚士はリハビリ職の中では最近できた職種で、有資格者も12,000ほどです。
しかし、需給はここ数年は言語聴覚士養成校が急増し、有資格者数は増加の一途をたどっております。
数年前まで、言語聴覚士は1人職場や開設業務が多くを占めましたが、最近は1名体制や開設業務を嫌がる傾向がございます。1人職場や開設業務を担当できるほどのスキルやバイタリティを持っているのであれば、就職や転職に困ることはそれほどございませんが、言語聴覚士が複数名在籍している病院に限定すると数はかなり少なくなります。
急性期・回復期を経験している、開設ができる等のアピールできるスキルを持っている方(言語聴覚士として一人立ちできる方)であれば引く手数多ですが、そうでない場合は今後は就職に苦労することになりそうです。