理学療法士の就職

新卒理学療法士の就職

理学療法士の就職は、実習先や学校の就職課、学校に届く求人票での就職がほとんどです。また、インターネットで病院のホームページや新卒向け就職サイトから情報を収集する学生も少なくないようです。
通常は国家試験の前に就職先を決めて、合格であればそのまま就職、不合格であればリハビリ助手として採用、若しくは内定取り消しといった場合がほとんどです。教育体制の整った病院であれば、4月1日入職で一斉に研修を開始するので、合格発表の後で就職活動を開始する場合は遅くとも4月中旬には就職先を決定する必要があります。

新卒理学療法士の進路

理学療法士を目指す学生の主な進路は急性期、若しくは回復期の病院です。365日リハや勉強会、残業はございますが、扱える疾患の質と量、教育体制の充実(先輩セラピストの有無)等、多くのメリットがあります。
学校卒業後、まずは病院で勤務することが主流となっております。
最近は理学療法士の新卒を受け入れている介護施設も増えて来ておりますが、介護施設の多くは急性期、回復期病棟での経験を応募条件として挙げております。
一般的に急性期、回復期病院→介護施設、訪問リハへは転職し易い傾向がございます。しかし、介護施設、訪問リハ→急性期、回復期病院への転職は難しくなることが多いです。

理学療法士の需給

理学療法士の養成校の数は平成22年度で249校、募集定員は13,000人を越える。平成14年度は養成校が153校、募集定員が6249人であったことを考えると近年大幅に増加しております。
単純に計算すると5年後には理学療法士の数は現在の2倍となります。
理学療法士の需給は今後、現在以上に難しくなっていくことが予想されます。
ただし、急性期病院を経験しておりリスク管理を得意としている、リハビリテーション病院で他職種との連携やバイザーとして後輩の教育に携わってきた、1名体制や開設業務も問題なく行える等、明確にアピールできるスキルと経験を持っている理学療法士であればまだまだ引く手数多です。