医師の転職

医師の転職として一般的に多いものとして「待遇面や将来不安」、「人間関係の不満」などが挙げられますが、この他に転職理由として多いものに、「症例数に満足できない」「専門性を高めたい（活かしたい）」などがあります。
専門医等の資格を取る為に、より制度の整った病院への転職を希望する医師は少なくありません。
医師の転職は、世間一般のそれと違い、大学医局や関連病院など非常にデリケートな関係性の中でその活動を進めなければならない為、慎重に進めなければなりません。
また、将来のことを考えれば、可能な限り円満なお話でなければなりません。

医師の求人

従来、多くの医師は医局に所属し、管理されていましたが、2004年から卒業後の臨床研修が義務化されてからは医局の力が弱まってきました。以下の通り医師求人の入手方法はいくつかありますが、近年急速に普及しているのが、人材紹介サービスです。

＜求人情報の入手＞

医局からの派遣・紹介／知り合いの紹介／人材紹介／求人情報サイト／新聞や雑誌の求人広告／ホームページでの求人

＜転職先＞

病院／診療所／健診センター／介護老人保健施設／企業／研究所等

転職事情

医師の転職は東京、神奈川、大阪など都市部では充足しているところもありますが、地方では不足傾向が高まっています。
科目別でみれば内科系、精神科、産婦人科、小児科、整形外科、脳神経外科は不足傾向にありますが、外科系に関してはまだまだ医局派遣に賄っている医療機関が多くあり、求人はそれほど多くありません。
医師が1人前になるには10年以上はかかり、科目によってはそれ以上の年月がかかるので、ここ10年間は売り手市場が続く事が予想されます。
10年後以降についてはスキル・経験の差によって転職のしやすさが異なります。専門医などの資格があれば有利に働く可能性もあります。