歯科衛生士の就職

新卒歯科衛生士の就職

歯科衛生士の就職は、数年前までは最終学年の年末までに就職内定を得ていて、国試に備えるという流れが大半でしたが、最近では歯科衛生士学校の定員割れや売り手市場である事も手伝い、さらに歯科医院の診療方針や雇用スタイルなども多様化しているため、国試前後まで就職活動を続けている学生も増えてきています。新卒の就職先は、民間の歯科医院が主となります。
その他、歯科大併設校であれば歯科大の附属病院等に進むこともあります。
企業内歯科診療所も土日休み・17~18時休みで人気高かったのですが、昨今の景気による歯科診療所閉鎖により案件はより僅少しました。
また、受験し資格のみを得て他業種への就職をする選択も僅かながらあります。
(資格があれば、いつでも就職出来るとの見通しを持つ方も)
売り手市場を一層加速させている感もあります。

新卒歯科衛生士の進路

新卒歯科衛生士の就職・進路は以下のようになります。

<応募手段・ツール>
  • ・学校の紹介
  • ・学生時代の実習先
  • ・先輩・知人の紹介
  • ・求人サイト、雑誌などを利用し、自力で情報収集
  • ・人材紹介を利用
<進路>
  • ・歯科医院(個人開業医)
  • ・歯科医院(法人)
  • ・有床病院(歯科口腔外科など)
  • ・大学病院
  • ・企業
  • ・行政(保健所など)
  • ・歯科衛生士学校(併設医院などでの臨床講師など)
  • ・他業種

昔ながらの地域密着型一般歯科医院だけでなく、昨今は審美やインプラント、訪問、予防などに特化した医院も多く、また売り手市場も影響して自分の働きたい医院をじっくり吟味して探す方が増えています。

歯科衛生士の需給

歯科衛生士の需給は、都市圏などで歯科衛生士不足が顕著であり、求人数は潤沢です。
過去の年収推移を見ますと、年度ごとにばらつきはあるものの、一定の範囲内での推移を見せています。よほど条件を高く付けなければ、可能性は大きくあります。
ただ歯科医師同様、日曜・祝日・夜間開業の医院が増加しており、当該曜日・時間帯に勤務が可能な方を求める傾向にあります。
一方で、歯科助手職からより専門的なこの職種を希望する事も多く(歯科助手として働きながら学校に通学)、学校での年齢層も広いため、他業種に比べると年齢がネックになる事は比較的少ないでしょう。